素読アプリによる、徒然草の出だし部分の読み上げ動画です。
“Tsure zure gusa” Reading by Sodoku-App. What's "Tsure zure gusa"? : https://en.wikipedia.org/wiki/Tsurezuregusa 素読 - Sodoku - App本文
つれづれなるまゝに、日ぐらし硯にむかひて、心にうつり行よしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ物ぐるおしけれ。
いでや此の世に生れては、ねがはしかるべき事こそおほかめれ。
御門の御位は、いともかしこし。竹の園生の末葉まで、
人間の種ならぬぞやんごとなき。一の人の御有樣はさらなり、たゞ人も、
舎人など給はるきははゆゝしと見ゆ。其の子孫までは、
はふれにたれど、なをなまめかし。それよりしもつかたは、ほどにつけつゝ、
時にあひ、したりがほなるも、みづからはいみじと思ふらめど、いと口おし。
法師ばかり羨ましからぬものはあらじ。人には木の端のやうに
思はるゝよと清少納言が書けるも、げにさる事ぞかし。勢まうに、
のゝしりたるにつけて、いみじとは見えず、増賀ひじりの言ひけんやうに、
名聞ぐるしく、仏の御教にたがふらんとぞ覚ゆる。
ひたふるの世捨人は、中々あらまほしきかたも有なん。
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