平家物語



素読アプリによる、平家物語の出だし部分の読み上げ動画です。
“Heike Monogatari” Reading by Sodoku-App.

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『平家物語』(へいけものがたり)は、日本の鎌倉時代に成立したとされる軍記物語で、平家の栄華と没落、武士階級の台頭などを描いたもの。作者は不明。
-- 「平家物語」(2022年3月13日 (日) 06:38(日時は個人設定で未設定ならばUTC)の版)『ウィキペディア日本語版』より

画像の出典
タイトル: 平家物語 12巻. [1]
出版年月日: [慶長年間]

2022年(令和4年)大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインストーリーである、源氏の巻き返し、平家の衰退を書いたものです。
ドラマで見ると各個人のその時々の感情まで考察しやすくなりますね。ただ歴史家はあくまでも証拠を以て歴史とする訳で、あまり人情ばかりに左右されないようにされていると思います。(お仕事ご苦労様です!)
でも現在の最新史実(とされているもの)でドラマを作ることで、現段階の考察にもなるわけで、それをきっかけにまた新しい研究材料ができる訳ですね。
ドラマを作る側も史実とかけ離れたことは作らないように気をつけていらっしゃると思いますが(かけ離れてると誰も見てくれない^^)、一方で同時にテレビのエンターテイメントでもある訳で、その辺のバランスが絶妙なので需要と供給が成立しているんですね。
難しい話になりそうなのでこの辺にしておきますが、見る側としては史実半分・エンターテイメント半分で「楽しめれば」良いのではないでしょうか。

また、今回も底本と写本の問題がありました。例えば「猛き者もついには滅びぬ」が教科書に載ってるバージョンですが、本書では「猛き者もついに滅ぶ」となっており、読み上げも本書通りに読むこととしました。
私は古文書の専門家ではありませんが、専門家はこういった系統の違いを事細かに分類・分析する訳で、考えただけでも気が遠くなります。でもその研究のおかげで「これが底本で、このように枝分かれして行った」ということまで分かる訳で、大変ありがたいことです。(再度お仕事ご苦労様です!^^)

素読は文章を丸暗記することが目的ではありませんので、底本と異なる点はご理解の上ご利用頂ければと思います。


本文

平家物語第一 たゞもり忠盛(平 忠盛)せうてんしょうでん昇殿の事
祇園しやうしや精舍かねこゑしよきやう諸行むしやう無常ひゝきあり。
しやらさうしゆ娑羅双樹の花の色、しやうしやひつすい盛者必衰ことはりをあらはす。
をごれる人も久しからず、たゞ春の夜の夢のごとし。
たけものもつほろふ滅ぶ、ひとへに風の前のちりに同じ。
とをいてう異朝せんせうせんしょう先蹤をとぶらへば、しんてうかう趙高かんわうまう王莽りやうしゆうい朱忌
たうろくさん祿山これらは皆きうしゆ旧主せんくわう先皇まつりごとにもしたかはす従はずたのしみをきはめ、いさめる事をも思ひ入す入れずてんか天下みたれん事をもさとらず、みんかん民間うれうる所をもらざつしかば、久しからずして、ほろひにしものなり。ちかほんてう本朝をうかがうに、承平じょうへいまさかど将門天慶てんぎょうすみとも純友康和こうわ義親よしちか平治へいじのぶより信頼、をごれる心もたけき事も、みなとりどりにこそありしかども、まちかくは、入道さきの太政大臣だいじょうだいじん平朝臣清盛公たひらのあそんきよもりこうと申しし人のありさま、伝へうけたまわるこそ、心もことばも及ばれね。


※画像出展の写本では、なぜか3ページ目で三十三間堂の話まで飛んでしまってました。ここだけは底本側の本文と致します。(整合性を取るのが難しくご理解下さい!🙏)

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