万葉集巻五 梅花の歌三十二首併せて序



 素読アプリによる、万葉集巻五 梅花の歌三十二首併せて序の読み上げ動画です。 "Man-yo-shu Maki-Go(No.5) Baika-no-uta 32(sanju-ni) shu awasete jo" Reading by Sodoku-App. What's "Man-yo-shu"? : https://en.wikipedia.org/wiki/Man%27y%C5%8Dsh%C5%AB 日本の新元号「令和」の元となった文章です。 This text is the original of the new Japanese era, "Reiwa." 素読 - Sodoku - App

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『万葉集』(まんようしゅう、萬葉集)は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集である。 -- 「万葉集」(2019年5月11日 (土) 18:34 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』より 画像の出典 タイトル: 萬葉集 20巻. [5] 出版年月日: [慶長元和年間] URL: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2544287 本アプリでは、万葉集全20巻の中から、新元号「令和」の元となった第5巻 梅花の歌三十二首并せて序 だけを抜粋しました。 この序文は漢文で書かれていますが、歌の部分などは万葉仮名で書かれていることが分かります。古事記とか日本書紀とかに通じる時代の書物なんだなと改めて感じ入りますね。


本文

(万葉集 巻五) 梅花歌三十二首あわせて

天平二年正月十三日、そちおきないえあつまりて、宴会をひらく。
時に、初春しょしゅん令月れいげつにして、気く風和ぎ、
梅は鏡前きょうぜんひらき、 らん珮後はいごこうかおらす。

加之しかのみにあらずあけぼのみねに雲移り、 松はうすものを掛けてきぬがさを傾け、
夕のくきに霧結び、鳥はうすものめらえて林に まとふ。
庭には新蝶しんちょう舞ひ、空には故雁こがん帰る。 

是に天をきぬがさとし、地をしきいとし、膝をちかづさかずきを飛ばす。
ことを一室の裏に忘れ、えり煙霞えんかの外に開く。 
淡然たんぜんと自らほしきままにし、快然かいぜんと自ら足る。 

若し翰苑かんえんにあらずは、何を以ちてか情を述べむ。 
詩に落梅らくばいの篇をしるす。
いにしえと今とそれ 何そ異ならむ。
宜しく園の梅をしていささかに短詠たんえいを 成すべし。

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